ロイヤルアスコット

59あるイギリスの競馬場の中で、唯一王室が所有する競馬場であるアスコット競馬場。
年26日開催されるレース日のうち、6月末に火曜から土曜の5日間、開催されるのがロイヤルアスコットです。

毎日必ず王室の方々が、ウインザー城から馬車で競馬場にいらっしゃいます。その様子を来場者も見ることができます。

敷居が高そうなロイアルアスコットですが、一番安いチケットは£35。どなたでも気軽に楽しむことができます。4つのうち3つのエンクロージャー(エリア)ではドレスコードがありますので、ご注意ください。

4つのエリア

ロイヤルエンクロージャー(Royal Enclosure)

招待客のみ

入場料 £99〜
王室の方々がパドックに馬車でご入場されるのを見ることができる(午後2時ごろ)

ビレッジエンクロージャー(Village Enclosure)

入場料 £85〜
コースの内側のエリアで、バンド演奏などがあります

ウィンザーエンクロージャー(Windsor Enclosure)

入場料 £35〜
食べ物、飲み物の持ち込み可能
ドレスコードはなし

ドレスコード

ウィンザーエンクロージャー以外には、ドレスコードがあります。
芝生のエリアが多いので、ヒールは太めのものをおすすめします。

《簡単な説明》

男性
ロイヤルエンクロージャーでは、トップハット(シルクハット)は必須
ロイヤルエンクロージャー、クイーンアンエンクロージャーではジャケット、ボウタイは不可

女性
ハット、ファシネーター必須
パンツスタイルの場合、上下が同じ素材・同じ色であること
ベアトップ、オフショルダー、ワンショルダー、へそ出しはNG

すべてのドレスコードにおいて禁止されているもの:
仮装、ジョーク系の柄・生地(例:スローガン、フレーズ、宣伝メッセージ、ブランドロゴ、キャラクター画像など)
トレーナー(スニーカー)、デニム素材、レギンス、ショートパンツ

以下、公式サイトの日本語訳です。ご確認ください。

女性
膝上より少し長め、またはそれ以上の丈のドレスまたはスカート
(レースやシフォン素材も可)
肩紐の幅が最低1インチ(2.5cm)あるもの
ジャケットやパシュミナの着用は可能。ただし、その下に着るトップスやドレスも上記の規定を満たす必要があります
同じ素材・同じ色のパンツスーツ
膝下丈で、肩紐の規定を満たすジャンプスーツ
帽子の着用が必須。ただし、直径が最低4インチ(10cm)のヘッドピースやハット型ヘッドアクセサリー(ハティネーター)でも可
ファシネーター不可
着物の場合は、ハットはいりません

男性
黒、グレー、またはネイビーのモーニングコート
ウエストコート(ベスト)とネクタイの着用(国旗など愛国的な柄は可)
黒またはグレーのシルクハット(レストラン内やプライベートボックス内では脱帽可。また、屋外の囲まれた着席エリア、テラス、バルコニー、庭園でも脱帽可)
くるぶしを覆う靴下とともに履く黒のドレスシューズ

女性
肩ひもまたはホルターネックのあるドレス、またはトップスとスカートの組み合わせ(レースやシフォン素材も可。丈の最低限の長さ制限はなし)
同じ素材・同じ色のパンツスーツ
膝下丈で、肩紐の条件を満たすジャンプスーツ
帽子、ヘッドピース、またはファシネーターのいずれかを着用

男性
フルレングスのスーツ(上下揃いの2ピースまたは3ピース)。ジャケットとズボンは同じ素材・同じ色であること(モーニングドレスも着用可)
襟付きのシャツ
ネクタイ(国旗など愛国的な柄も可)
靴下の着用が必要で、くるぶしが隠れる長さのもの

ビレッジエンクロージャー(Village Enclosure)

女性
肩紐またはホルターネックのあるドレス、またはトップスとスカートの組み合わせ(レースやシフォン素材も可。丈の最低制限はありません)
パンツスーツも歓迎されますが、上下が同じ素材・同じ色であることが条件です
ジャンプスーツは膝下丈で、上記の肩紐に関する条件を満たしている必要があります
帽子、ヘッドピース、またはファシネーターのいずれかを着用してください

男性
スーツジャケットまたはブレザー(ズボンとは異なる素材でも可)
フルレングスのスラックスまたはチノパンツ
襟付きのシャツ
ネクタイ、ボウタイ(蝶ネクタイ)、またはクラバット(国旗など愛国的な柄も可)
靴下の着用が必要で、くるぶしが隠れる長さのもの

公式なドレスコードはありませんが、上品な昼間の装い(スマートデイウェア)が推奨されています。

チケット購入

アスコット競馬場の公式サイトから、チケットを購入することができます

1ヶ月前までは割引価格です
6月に入ると売り切れのチケットも出てくるので、お早めに
レディースデイである木曜日と、週末である土曜日のチケットは早めに売り切れます

about us

草野寛一

イギリス、香港、日本の獣医師免許を保持。競馬業界での25年以上のキャリアをもとに、正確で信頼できる情報をお届けします。

草野知子

英国の主要競馬場に度々招待され、現地での観戦を重ねてきた経験をもとに、英国競馬場にふさわしいファッションやマナーを日本人目線でリサーチ・発信しています。伝統あるイギリス競馬を、より身近で楽しいものとして紹介することを目指しています。

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