ロンドンでの生活も3ヶ月が経過し、働く駐妻としての新しい日々が続いています。最初はキッチンスタッフとして2ヶ月の経験を積んだ後、今ではフロアスタッフとして接客を担当するようになりました。
日本食レストランでの接客経験
私が働いている日本食レストランには、日本に興味を持つお客様が多く来店されるため、日本人にとって働きやすい環境です。食材店も併設されており、お客様から食材について尋ねられることも少なくありません。その際、日本人として自信を持ってお答えできることに喜びを感じました。また、電話対応は英語力の練習にもなり、会話の内容が限られているため自信がない私にとって良い経験でした。
職場の仲間との交流
職場には、ワーキングホリデー(2年間のワーキングビザ、ワーホリ)で働く若者や、在英数十年の寿司シェフなど、さまざまな世代の日本人がいます。彼らと共に時間を過ごすことは新鮮であり、悩みを聞いてもらうことで、ロンドンに来たばかりの私にとって大きな支えとなりました。
働く環境と収入
私は週3−4日、朝11時から夜10時まで11時間パートタイム勤務をしていました。ひと月の手取りは£1000〜1200ほどでした。飲食店勤務は終業時間が遅くなルため、夜道の安全を考え、夫や17歳の息子に迎えに来てもらっていました。
転職を考え始める
Cocoro Highgate店に勤務して5ヶ月が経ち、常連さんと仲良くなる頃、次々と仕事内容が増えてきました。ですが、その分の給料が見合わなくなってきたため、転職を考え始めました。帰国後の仕事探しを考えてスキルアップできる職場で働きたいという思いも強まりました。
5つ星ホテルへの挑戦
そこで、ロンドン中心地のMarylebone地区にある唯一の日系ホテルThe Prince Akatoki Londonへの転職を考えました。このホテルは日本のおもてなしを提供する場所であり、これまでの接客経験と日本人としてスキルが生かせると感じ、Caterer.comというサイトを通じて応募しました。
Caterer.com はホテルやレストランなどのホスピタリティの求人サイトです。日本語のサポートはありませんが、英語環境で働きたい方にはおすすめです。
https://www.caterer.com/
同僚に起きた不幸な出来事
しかし、面接の日に同僚のワーキングホリデーできている女性が不審者にぶつかられ、足首を骨折する重傷を負いました。連絡を受け、私は車で深夜の救急病棟に駆けつけました。ワーホリの方は頼る人が少なく、予期せぬ事態が起こると厳しい状況に置かれがちです。彼女も例外ではなく、救急車を待つこと数時間、その後もNHSで数時間待たされ、松葉杖を渡されただけで家に帰されました。数日後に骨折の整復手術を受けましたが、移動も自分で行わなければならず、精神的なショックも相当だったと思います。それでも彼女はその後のリハビリを行い、ビザが切れるまでの1年間をロンドンで過ごしました。
出会いから学んだこと
ロンドンで出会う様々な日本人の方々との交流を通じて、私自身が駐在員の家族として恵まれた環境にいることに改めて気づかされました。会社と家族からのサポート、医療情報、車の利用といった恵まれた環境に感謝すると同時に、単身でロンドンに来て全てを自分で切り開いている若者を見て、私自身も新しいことに挑戦しようというエネルギーが湧いてきました。この経験が、当時17歳と14歳の子供たちにもきっと良い影響を与えられたと信じています。
Comments are closed